フレイムロッドは、殴る武器ではない
攻撃力を期待して装備すると、必ずがっかりする。この杖の価値は、攻撃力ではないところにある。
攻撃力は低い、それでいい
フレイムロッドの攻撃力は、低い。
FF4での性能を見ると、ファイアの魔力を秘めたロッド、という位置づけ。別の作品では、攻撃力3、回避率20の炎属性ロッド、と記録されている。攻撃力3。武器としては、あってないような数字。
でも、それでいい。この杖は、攻撃力で勝負するものではないから。
本体は火属性強化と、ファイアの発動
じゃあ、何が本体なのか。
二つある。一つは、火属性強化の効果。炎属性強化の効果があるため、ファイア系を主力として覚える黒魔道士などに持たせておくと、長く使える。ファイア系の魔法の威力が上がる。
もう一つは、道具として使ったときの効果。FF4のフレイムロッドは、ファイアの魔力を秘めたロッド。装備者が、ファイアを発動できる。
黒魔道士に持たせる杖
この二つの効果から、持たせるべきキャラが決まる。
炎属性強化があるので、ファイア系を主力とする黒魔道士に持たせる。黒魔道士が装備すれば、ファイア系の威力が上がり、火力源になる。フレイムロッドは、黒魔道士のための杖。前衛に持たせる武器ではない。
FF4では、パロムの初期装備
フレイムロッドがいちばん有名なのは、FF4。ここでの立ち位置を見ていく。
最初から持っている
FF4のフレイムロッドは、探して手に入れる武器ではない。
フレイムロッドは、パロムの初期装備。黒魔道士の少年パロムが、最初から装備している。だから、入手に苦労することはない。仲間になった時点で、もう持っている。
ミシディアを出るまで持ち替え不要
そして、序盤はこれで十分。
パロムの初期装備であり、ミシディアの大陸を出るまでは、他の武器に持ち変える必要もありません。
序盤のうちは、フレイムロッドのまま戦える。無理に別の武器に替える必要はない。初めのうちは、このロッドで、ファイアを発動して攻撃する。
レベル13でファイラに切り替える
使い方の目安も、はっきりしている。
初めのうちはこのロッドでファイアを発動して攻撃し、レベルが13まで上がったら、ファイラでより大きなダメージを与えていきましょう。
低レベルのうちは、ロッドを使ってファイアを撃つ。レベルが上がって、より強い魔法ファイラを覚えたら、そちらに切り替える。フレイムロッドは、パロムが魔法を覚えるまでの、火力の入り口。
作品ごとに、役割がまるで違う
フレイムロッドは、シリーズを通して登場する。でも、作品ごとに性能が変わる。ここを混同すると、混乱する。
火強化のロッド
ある作品では、火属性の強化ロッド。
炎属性、炎強化のロッド。黒魔道士がファイガを覚える、という役割。火属性の魔法を強化する、素直な性能。
火無効になったロッド
別の作品では、性能が変わっている。
属性強化はなくなり、炎無効のロッド。黒魔道士がファイガ、時魔道士がヘイスガ、裏魔道士がレベル3ダークを覚える。火を強化するのではなく、火を無効化する防具的な性能に変わっている。
同じフレイムロッドでも、火を強めるのか、火を防ぐのか、作品によって真逆になっている。
知性補正とアイテム発動のロッド
さらに別の作品では、こう。
知性+4の補正と、アイテム使用でファイアの効果があるロッド。
知性を上げる補正と、道具として使うとファイアが出る効果。攻撃力ではなく、ステータス補正とアイテム効果に寄った性能。
このように、フレイムロッドは作品ごとに役割が違う。自分が遊んでいる作品の情報を、必ず確認する。火強化のつもりで装備したら、火無効だった、ということが起こりうる。
殴って気づいた、この杖の正体
攻撃力3で殴っても、削れない
自分が初めてフレイムロッドを使ったときの話。
武器なんだから、殴るものだろう。そう思って、黒魔道士に持たせて、敵を殴らせた。
削れない。
攻撃力3。まともにダメージが入らない。敵のHPが、ほとんど減らない。何度殴っても、雀の涙。武器なのに、こんなに弱いのか、と首をかしげた。
ファイアを撃ったら、景色が変わった
そこで、道具として使ってみた。あるいは、覚えたファイアの魔法を撃ってみた。
一気に、敵のHPが削れた。
なるほど、と腑に落ちた。この杖は、殴るためのものではなかった。ファイアを撃つための杖であり、その火力を底上げするための杖だった。攻撃力の数字だけを見て、弱いと判断していた自分が、この武器の本質を見誤っていた。
数字が低いことに、意味がある。前衛で殴らせるのではなく、後衛で魔法を撃たせる。そういう設計の武器だった。
追加発動という、隠れた効果
フレイムロッドには、隠れた効果もある。
殴ると低確率でファイア
殴ったときの、おまけの効果。
殴ると低確率でファイアの追加発動効果もある。
物理攻撃を当てたとき、たまにファイアが追加で発動する。だったら殴る価値もあるのでは、と思うかもしれない。
でも、殴るジョブでは使わない
でも、ここに罠がある。
これを持たせるようなジョブで直接殴ることはほぼ無い。
フレイムロッドを持たせるのは、黒魔道士。そして黒魔道士は、そもそも殴らない。魔法を撃つジョブ。だから、殴ったときの追加発動を狙う場面が、実際にはほとんどない。
だから発動効果は、ほぼ飾り
結果として、殴ったときのファイア追加発動は、ほぼ飾り。
性能表には載っているけれど、実戦ではまず活用されない効果。フレイムロッドの価値は、あくまで火属性強化と、道具としてのファイア発動。殴りの追加効果は、知識として知っておく程度でいい。
いつ、次のロッドに乗り換えるか
フレイムロッドは、最後まで使う武器ではない。乗り換え時を押さえておく。
上位ロッドが手に入るまで
フレイムロッドの立ち位置は、繋ぎ。
炎属性強化の効果があるため、ファイア系を主力として覚える黒魔道士などに持たせておくと、ウィザードロッド入手まで長く使える。
序盤から中盤にかけて、上位のロッドが手に入るまで、フレイムロッドで戦う。長く使えるけれど、あくまで次が来るまでの繋ぎ。
ウィザードロッドという次の段階
乗り換え先の一例が、ウィザードロッド。
ウィザードロッドのような、より強力なロッドが手に入ったら、そちらに切り替える。フレイムロッドは、火属性に特化した序盤の杖。汎用性の高い上位ロッドが手に入れば、役目を終える。
繋ぎと割り切る
だから、フレイムロッドに愛着を持ちすぎなくていい。
これは、黒魔道士が育つまでの、そして上位ロッドが手に入るまでの、繋ぎの武器。序盤の火力を支えてくれる、頼れる相棒だけれど、いつかは手放す。繋ぎと割り切って、序盤をしっかり支えてもらう。それが、この杖との正しい付き合い方。
ロッドという武器の、そもそもの思想
最後に、ロッドという武器種そのものについて。
前衛ではなく、後衛の道具
ロッドは、前衛が振り回す武器ではない。
剣や槍と違って、ロッドは後衛の魔道士が持つもの。攻撃力が低いのは、欠陥ではなく、設計。魔道士は、殴るのではなく、魔法を撃つ。ロッドは、その魔法を強化し、時に道具として魔法を発動する、後衛のための道具。
数字ではなく、属性で戦う
フレイムロッドが教えてくれるのは、武器を攻撃力の数字だけで見てはいけない、ということ。
攻撃力3の杖が、火属性を強化し、ファイアを撃つことで、序盤の主力火力になる。数字では弱くても、属性と効果で戦う。自分が殴って削れずに首をかしげたのも、この思想を知らなかったから。
フレイムロッドを手にしたら、殴らせない。黒魔道士に持たせて、ファイアを撃たせる。火属性の強化を活かして、序盤の敵を焼き払う。攻撃力の低さは、この杖が後衛の道具である証。数字ではなく、炎で戦う。それが、フレイムロッドという杖の、本当の使い方。
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