コーチの一覧を開いて、なんとなく評価の高そうな人を選ぶ。以前の僕はそうしていました。
その適当さが、数年後に選手の伸びとして返ってきます。見落としているのは、たぶん右側の数値のほうです。
コーチが持つ2つの能力
育成力が担当する範囲
コーチの能力はふたつに分かれています。ひとつが育成力。
こちらが受け持つのは、練習そのものの効き方です。特殊能力を覚えるまでの速さ、そしてコーチ練習の効率。分かりやすく数字に出る側と言っていい。
分析力が担当する範囲
もうひとつが分析力。こちらは選手を強くする力ではありません。見抜く力です。
その選手がどんな成長タイプなのか、どんな特性を持っているのか。それをどれだけ早く判別できるかが、このランクで決まります。
ランクはSからC
どちらもSからCまでの段階で表示されます。だから一覧では、育成力と分析力の組み合わせでコーチを見比べる形になる。
問題は、この2つを同じ重さで見てしまうこと。実際には性質がまったく違います。
育成力は設備で埋められる
ランク1つ分の重み
検証されている話を紹介します。育成力のランクが1段階上がったときの効果は、練習レベルにしておよそ1から2程度。
つまり、設備を整えていれば、そこそこ埋め合わせが効くということ。練習レベルを上げる余地があるなら、育成力の低さは致命傷になりません。
通常練習は設備で押せる
基本能力を伸ばす通常の練習に限れば、練習設備を高い水準まで上げておくことで、育成力の差はかなり薄まります。
成長期の選手なら、設備さえ整っていれば矢印がしっかり伸びていく。この部分だけを見て、コーチは誰でもいいと結論づける人がいるのも分かる。
それでも差が残る場所
ただし、埋められない部分もあります。コーチ練習の効率と、特殊能力を習得するまでの速さ。
ここには育成力の差が明確に出ます。設備では代替できない。だから、高いに越したことはないという結論に落ち着く。
要するに育成力は、あれば嬉しいけれど致命的ではない。そういう位置づけです。
分析力は代替が効かない
成長限界が見えるのはSだけ
本題はこちら。分析力のランクによって、選手について分かる情報の量とタイミングが変わります。
そして、成長の限界を見極められるのはSだけ。他のランクでは、その情報が手に入りません。ここが決定的な違いです。
ランクごとの見え方
もう少し細かく書きます。分析力がSなら、成長タイプも選手特性も、シーズンの序盤には判別できます。
Aだと成長タイプは分かるものの、特性の判別が遅れる。一部は分からないまま残ることもある。
Bになると成長タイプの判別自体がさらに遅くなり、シーズンが終わっても不明な特性が多く残ります。
そしてC。成長タイプが判明するのは、その選手が衰えに入るか、30歳を超えてから。
見えないまま育てる怖さ
想像してみてください。30歳になるまで、その選手がどう伸びるか分からない。
早熟なのか晩成なのか、どこまで伸びるのか。何も見えない状態で、練習メニューを組み、起用を決め、契約を判断する。
賭けているのと変わりません。分析力を軽視するというのは、そういうことなんですよ。
結局どちらを優先するか
両方Sなら文句なし。ただ、現実には片方を諦める場面が出てきます。
そのときは分析力を取ってください。理由は単純で、育成力の不足は設備投資で薄められるのに対し、分析力の不足はどこからも補えないから。
金で買えるものと、買えないもの。どちらを人に任せるかという話だと考えれば、判断は早いはずです。
分析力Cのコーチで3年溶かした話
育成力だけを見ていた
初めてペナントを長期で回したときの話です。コーチを選ぶ画面で、僕は左側の数字しか見ていませんでした。
育成力がAなら優秀だろう。分析力は、なんとなく補助的なものだと思っていた。それでCのコーチを平気で採用していたわけです。
育たない理由が分からない
1年目、2年目と進めても、期待していた若手が伸びない。練習メニューは組んでいるのに、思ったところで止まる。
設備が足りないのかな
そう考えて資金を投じました。それでも状況は変わらない。ジワジワと順位が落ちていく。画面の前で腕を組む時間ばかりが増えました。
3年目に判明したこと
そして3年目のオフ。ようやく成長タイプが表示されました。期待していた選手が、実は早熟だったんです。
つまり、僕は伸びしろのない選手を延々と鍛え続けていた。空いていた枠に、別の若手を入れるべきだった。
ガクッと椅子に沈み込みました。3年分の練習も、起用も、全部やり直しがきかない。
分析力Aに替えた翌年
翌シーズン、コーチを入れ替えました。分析力の高い人へ。
序盤で選手の成長タイプが見える。それだけで、誰を伸ばし誰を控えに回すかの判断が早くなる。編成に迷わなくなった。
強くしてくれるコーチより、教えてくれるコーチのほうが効く。この順序を、3年かけて学びました。
コーチ転身という長期戦
現役のうちから候補を見ておく
コーチは外部から雇うだけではありません。所属している現役選手を引退させて、コーチに転向させる道があります。
そして、そのときの育成力と分析力は選手ごとに決まっている。指導できる特殊能力や変化球も違う。
つまり、将来の名コーチは今のロースターの中にいるかもしれない。有力な候補を早い段階で把握しておくと、後の運営がまるで変わります。
コンバートしても能力は落ちない
面白い仕様があります。投手を野手にコンバートしても、その選手が持つコーチとしての能力は変わりません。
だから、コーチ能力の高い投手を野手に転向させ、そこで必要な特殊能力を覚えさせるという育て方が成立する。手間はかかりますが、狙ったコーチを自作できるわけです。
捕手にする場合は守備が低い位置から始まるので、時間がかかります。それでも数年後を見据えるなら、悪くない投資でしょ。
特能を付けて分析力を上げる
もうひとつ。現役中に特定の特殊能力を覚えさせておくことで、コーチ転身時の分析力が一段上がる場合があります。
代打まわりや選球眼といった、判断に関わる能力が絡んでくるようです。詳しい条件は攻略情報を確認したほうが確実ですが、覚えておくと使える小技。
コーチ枠を圧迫するという難点はあります。ただ、優秀なコーチは十年以上チームを支えてくれる存在。枠ひとつ分の価値は十分にあります。
コーチも衰える
見落としがちな話をひとつ。コーチは永遠に同じ性能ではありません。年数が経つと能力が落ちていきます。
だから、いま最高のコーチを揃えたからといって安心はできない。数年先を見て、次の候補を並行して育てておく必要があります。
逆に、留学によって指導できる範囲を広げる手もある。衰えと強化の両方を頭に入れて、コーチ陣も選手と同じように新陳代謝させていく。長期のペナントでは、この視点が効いてきます。
最新作での変更点
開始時から選べる幅が広がった
シリーズは毎年更新されるので、仕様も動きます。最新作では、ゲーム開始の時点から比較的良い組み合わせのコーチが並ぶようになりました。
以前は1年目のオフを待つ必要があった部分です。序盤から編成を組み立てられるようになったのは大きい。
教えられる特殊能力が増えた
もうひとつ。従来はコーチを留学させないと3つ目の特殊能力を教えられませんでした。それが、最初から3つ指導できるコーチが登場しています。
ただし、そういうコーチは同時に担当できる人数が少なめに設定されている印象があるようです。多く教えられる代わりに、割り当てられる選手が減る。
公式にも、指導する特殊能力に選手の割り当て人数という要素が加わったと説明されています。誰に何を教えるかの配分を考える段階が増えたわけです。
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