インベントリに溜まっていく、曲名だけが違う似たようなアイテム。試しに右クリックしてみると、使うが押せない。あるいは押しても何も起きない。
壊れているわけでも、バグでもありません。これは、まだ完成していない物なんです。
使えないのは仕様です
古びた譜面は素材の扱い
名前に古びたと付いている時点で、答えは出ています。これは音楽そのものではなく、音楽を記録するための材料。
このままオーケストリオンに近づいても登録できません。宿屋の設備に持ち込んでも同じ。手を加えて別のアイテムに変えるまで、ずっと荷物のままです。
完成品の譜面とは別物
ややこしいのがここ。ダンジョンや討滅戦の報酬には、古びたが付かないオーケストリオン譜もあります。
こちらは加工不要。アイテム欄から使うを選ぶだけで、パリンと音を立てて消えて、そのまま登録されます。薬を飲むのと同じ操作。
同じような名前で、片方はすぐ使えて、片方は使えない。混乱の原因は、この並びにあります。
気づかないうちに枠を食う
厄介なのは、集めようとしなくても溜まっていく点。討伐報酬、交換品、トレジャーハントの箱の中。あちこちから流れ込んできます。
一枚ずつは小さいのに、気づけばインベントリの一角を占領している。整理のたびに、これ何だったっけと止まる。私はこれを半年ほど放置しました。
見分け方は名前の頭だけ
判別は簡単です。名前の先頭に古びたと付いていれば素材。付いていなければ完成品。
アイテムの分類上はどちらも同じ棚に入るので、一覧で眺めていると区別が曖昧になります。並べ替えたときに隣り合ってしまうのも混乱を招く原因。
拾った瞬間に頭の三文字を見る。この癖をつけておくと、あとで悩みません。
加工に必要なものは3種類
古びた譜面そのもの
まずは本体。ここは持っている前提になります。
先にやっておきたいのが、曲名の確認。同じ曲を二重に加工しても意味がありません。すでに譜面帳へ登録済みなら、その一枚は加工せずに市場へ流したほうがいい。
手を動かす前に一度だけ帳面を開く。この確認を飛ばして、まったく同じ曲を二枚仕上げたことがあります。材料も時間も無駄になりました。
無地のオーケストリオン譜
書き込む先になる白紙の譜面。木工師が作ります。G1からG3まで段階があり、元になる古びた譜面によってどれを使うかが変わる。
つまり譜面の年代というか、収録された時期によって必要な白紙の種類が違う。ここを間違えると加工が始まりません。
エンチャントインク
そして記録するためのインク。こちらは錬金術師の担当。種類が複数あるので、同じく対応するものを選ぶ必要があります。
材料が揃ったら、錬金術師で加工。ここでようやくオーケストリオン譜が完成します。木工師と錬金術師、二つの職が絡む構造。序盤のキャラクターには手が届きません。
クラフターを持っていない場合の抜け道
ここで詰む人が多いと思います。答えは単純で、市場に頼ればいい。
古びた譜面のままマーケットボードに流して、完成品を買う。あるいは誰かに加工を頼む。自分でクラフターを育てるより、この道のほうが早い場面は普通にあります。
価格は曲によって大きく振れます。数百ギルで転がっているものもあれば、驚くような値が付いているものもある。捨てる前に一度だけ相場を見る。この習慣、地味に効きますよ。
登録してからが本番
使うと譜面帳に入る
完成したオーケストリオン譜をアイテム欄から使用すると、オーケストリオン譜面帳へ曲が記録されます。アイテムは消えます。
一度登録すれば、あとは何度でも呼び出せる。消えることに抵抗を感じるかもしれませんが、ここは飲み込むしかない。
譜面帳はどこから開くのか
確認したいときは、メインコマンドから手帳の管理へ進み、オーケストリオン譜面帳を選びます。
自分が何を持っていて、何が欠けているのか。ここを一度眺めておくと、集める楽しみが生まれます。ずらっと並ぶ曲名を見て、こんなに持っていたのかと驚くはず。
聴ける場所は決まっている
登録しただけでは流れません。オーケストリオンという設備にアクセスする必要があります。
宿屋の個室、フリーカンパニーのハウス、個人ハウス、アパルトメント。この範囲。フィールドを走りながら好きな曲を流す、という使い方はできません。
捨てる寸前だった一枚の話
整理中の手が止まった
インベントリが限界を迎えた夜のこと。要らない物を片端から処分していきました。
古びた譜面が何枚も出てくる。使えない、意味が分からない、場所を取る。三拍子そろっているので、迷わず捨てる側の山へ。
その中の一枚で、指が止まりました。曲名に見覚えがあったからです。何十時間も聴いたはずの、あの場所の音。
相場を見て息を呑む
念のためマーケットボードで検索してみました。数字を見て、椅子から少し体が浮いた。想像していた桁ではなかった。
(これ、全部捨てるところだった)
背中に嫌な汗が出ました。捨てた分が何枚あったのか、思い出そうとして思い出せない。あのときの、指先の冷たさは忘れられません。
加工して、部屋で流してみた
思い直して、残っていた分を加工することにしました。木工師の白紙を用意して、錬金術師でインクを作って、組み合わせる。
手間はかかりました。それでも、宿屋の部屋であの曲が流れ出した瞬間、作業の記憶が全部飛んだ。壁も家具も同じなのに、空間の意味が変わる。
音って、こんなに効くのか。ぼんやりとそう思いながら、しばらく座っていました。捨てなくてよかった、という一言では足りない何かが残っています。
オーケストリオン本体をどう用意するか
家具としての入手
そもそもの設備をどう手に入れるか。調度品としてのオーケストリオンは、木工師が作ります。レベル60、しかも秘伝書が必要な部類。
自作が難しければ、市場で買うか、作れる人に依頼する。腕のあるクラフターに頼るのが現実的でしょう。
設置できる場所と数
置ける場所は、フリーカンパニーのハウス、個室、個人ハウス。それぞれに1個ずつ。種類を問わず合計で1個までという制限があります。
地下の工房には置けません。何台も並べて音を重ねる、といった遊び方も封じられている。
権限がないと操作できない
フリーカンパニーのハウスに置かれている場合、誰でも触れるわけではありません。再生と停止の権限を持っているかどうかで、できることが変わります。
さらに前提として、自分の譜面帳に最低1曲は登録されている必要がある。手ぶらでは何も鳴らせない。
自宅なら気にせず済む話ですが、共同の空間だと少し勝手が違う。触れないときは、まず権限まわりを疑ってみてください。
宿屋でできること、できないこと
家を持っていない人でも、宿屋の設備で登録した曲を流せます。ここは救いですね。
ただし宿屋では試聴ができません。ハウスや個室にある本体なら、自分だけに聴こえる試聴と、室内の全員に届く再生を使い分けられる。プレイリストを組めるのも、ハウジング側の特権です。
集め方と、手放し方
入手経路はあちこちに散っている
モブハントのリスキーモブが落とすもの。詩学と交換できるもの。トレジャーハントの箱から出るもの。エアシップの探索やPvPの報酬になっているもの。討滅戦やレイドの戦利品。
一箇所を掘れば揃う、という設計にはなっていません。だから普通に遊んでいれば少しずつ集まるし、狙って全部を埋めようとすると急に大変になります。
全部を抱え込む必要はない
現実的な付き合い方を書いておきます。曲名を見て、好きだと思ったものだけ加工する。残りは市場に出す。
登録さえ済ませれば、譜面そのものは手元に残りません。つまり最終的にインベントリは軽くなる。溜め込んで悩むより、一枚ずつ処理していくほうが精神衛生上いいんですよ。
最初の一枚に何を選ぶか
どれから手を付けるか迷ったら、思い出が濃い曲を優先します。
強い曲や珍しい曲を先に埋めたくなる気持ちは分かる。ただ、部屋で最初に流れる一曲は記憶に残ります。初めて到達した街の音。何度も挑んだ戦いの音。そういう選び方をすると、加工の手間まで意味が変わってくる。
コレクションとして数を追いかけるのは、そのあとでいい。順番を間違えると、作業だけが積み上がります。
部屋の空気を決めるのは、家具の配置だけじゃない。流れている音のほうが、実は効いている。あの夜に捨てかけた一枚が、今も部屋で鳴っています。
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