まず、買わなくても4人で遊べる
コントローラー1つで最大4人
桃鉄はローカルプレイで最大4人。そしてこの4人、コントローラー1つを回すだけで成立する。
サイコロを振る人がコントローラーを持ち、終わったら隣に渡す。それだけ。スイッチのパーティゲームとしては、かなり良心的な設計になっている。
マリオカートやスマブラの感覚で構えていると、拍子抜けするはず。
持ち回りはゲーム側が用意している設定
これは裏技でも抜け道でもない。ゲーム開始時のコントローラー登録画面で、複数のプレイヤーに同じコントローラーを割り当てられる。
2つある場合は、2人ずつで分ける。1人だけ専用にして残りの3人で回す。そういう変則的な組み方も自由にできる。
しかも、始めたあとに設定画面から変更もできる。やってみて面倒だったら、途中で組み替えればいい。
スイッチライトでも成立する
ジョイコンが外れないスイッチライトでも、本体そのものを渡し合えば遊べる。
テレビには映せないので画面は小さい。それでも、桃鉄は成立する。ここが他のパーティゲームとの決定的な違い。
それでも、うちは買い足した
テーブルの上に置かれたままの1個
去年の年末。実家のこたつ。4人。3年決戦。
最初の1年は快調だった。カチャ、と手渡す。サイコロを振る。カチャ、と返す。みかんを剥きながら順番を待つ。悪くない。
問題は2年目の後半から始まった。
母がトイレに立つ。コントローラーがテーブルの真ん中に置き去りになる。次の番の弟が手を伸ばす。届かない。立ち上がる。座り直す。カードを選ぶ。またテーブルに置く。
そのたびに、会話が止まる。
手渡しが、思考を切る
桃鉄って、1ターンに触るボタンの数がけっこう多い。カードを選んで、サイコロを振って、行き先を決めて、物件を買うか決める。
つまり手渡しの往復が、想像の3倍発生する。
3年目の中盤、キングボンビーが出た瞬間、全員がザワッと身を乗り出して、その直後にシーンとなった。コントローラーが、誰の手にもなかったから。
あの数秒の間抜けさ。あれで決まった。買おう、と。
買うなら、いちばん安く済む正解がある
ジョイコンは横持ちで2人分になる
ここが最大の節約ポイント。
ジョイコンは、左右をバラして横持ちすれば、それぞれが独立したコントローラーになる。つまり本体付属の1セットで、すでに2人分ある。
だから追加は1セットで足りる
4人で持ち替えなしに遊びたいなら、必要なのはジョイコンをもう1セットだけ。
コントローラーを4個買う必要はない。ここを勘違いして人数分そろえようとする人が、毎年いる。半分の出費で済む話なので、落ち着いてほしい。
なお、スイッチ本体には最大8個までコントローラーを接続できる。人数の上限は本体ではなく、ソフト側の4人という枠で決まっている。
登録はSLとSRの同時押し
横持ちの登録でつまずく人も多いので、書いておく。
ジョイコンを横に持ったとき、上の端にある小さなグレーのボタン。あれがSLとSR。この2つを同時に押すと、横持ちのコントローラーとして認識される。
LボタンとRボタンを探して押しても反応しない。あれは両手持ち用。ここで詰まって10分溶かした人、たぶん自分だけじゃないはず。
高いコントローラーは要らない
ジャイロもHD振動も使わない
桃鉄はアクションゲームじゃない。狙いを定めるわけでも、連打で競うわけでもない。
カーソルを動かして、決定して、たまにサイコロを止める。それだけ。
ジャイロ操作、精密なスティック、細かい振動。桃鉄をやるうえでは、ほとんど出番がない。
サードパーティで十分な理由
だから、純正のプロコンにこだわる必要はない。サードパーティの安いものでも、桃鉄に関してはまず困らない。
ただし、スプラトゥーンやスマブラも遊ぶつもりがあるなら話は変わる。そちらは操作の精度が勝敗に直結するので、コントローラーの質がそのまま実力になる。
桃鉄用と割り切って買うのか。他のゲームにも回すのか。ここを先に決めてから財布を開くと、後悔が減る。
ただし小ささは正義ではない
ジョイコンの横持ちは、とにかく小さい。大人の手だと、正直きつい。
長時間になるほど、指の付け根がじわじわ疲れてくる。グリップに差し込めば、コントローラーらしい形になって持ちやすくなる。安いもので構わないので、これは一緒に用意しておく価値がある。
桃鉄で本当に効くのは、電池が切れないこと
100年決戦は何時間戦争
これが、意外と語られない。
桃鉄は年数を長く設定すると、平気で数時間続く。100年決戦なんて始めた日には、腰を据えるどころの話じゃない。
そこでコントローラーの電池が切れる。デパートの前で。カードを選ぶ直前で。
有線という保険
だから、充電しながら遊べるコントローラーが1台あると保険になる。有線接続に対応しているものなら、なお安心。
ワイヤレスの快適さより、切れない安心のほうが、桃鉄では上に来る。この価値観の逆転が、桃鉄というゲームの性格をよく表している。
スイッチ2に乗り換える人へ
前のジョイコンはそのまま使える
スイッチ2では、前のスイッチのジョイコンやプロコンをそのまま使える。
つまり、これまで買い足してきたコントローラーは無駄にならない。乗り換えても資産は生きる。
逆はできない
ただし、スイッチ2のジョイコン2を、前のスイッチで使うことはできない。この一方通行は覚えておいたほうがいい。
本体ごとか、コントローラーだけか
ジョイコンが全部壊れていて、桃鉄をやりたい。この状況で本体ごと買い替えるか迷う人がいる。
判断の軸はシンプル。他に遊びたい新作があるかどうか。桃鉄だけのためなら、コントローラーを足すほうが圧倒的に安い。桃鉄以外にも心が動くソフトがあるなら、本体の検討に意味が出てくる。
人数と時間で決める、という考え方
2人ならそのままでいい
2人なら、本体付属のジョイコンを1本ずつ持てば終わり。買い足しは不要。
3人以上で長時間なら1セット
3人以上、そして年数を長めに設定するつもりがあるなら、もう1セット。ここが実用上の分岐点。
短い年数で軽く遊ぶだけなら、回しても破綻しない。長丁場になった瞬間、手渡しは効いてくる。
毎年やるなら色を分ける
ジョイコンは色の種類が多い。人数分そろえるなら、いっそ色を分けてしまう。
赤は父。青は弟。緑は自分。それだけで、テーブルに座った瞬間に自分の位置が決まる。
ポテチの指で回されるコントローラー
誰も口にしないが、全員が思っている
桃鉄は、菓子を食べながらやる。これは確定事項。
そして1つのコントローラーを回すということは、油の付いた指と、そうでない指が、同じスティックを触るということ。
誰も言わない。でも全員が気づいている。あの、指先に伝わるかすかなベタつき。
コントローラーを買い足す理由として、操作性でも快適さでもなく、これを一番に挙げる人がいてもいい。自分はこれで納得した。
配った日から、席が決まった
追加のジョイコンを買って、色ごとに手渡した最初の夜。
誰も立ち上がらない。誰も待たない。キングボンビーが出た瞬間、4人が同時に前のめりになって、全員がちゃんとボタンを握っていた。
あの数秒が、買った値段のぶんだけ濃かった。
回さなくていい。ただそれだけのことが、テーブルの空気をここまで変える。
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