薄羽が出ない原因は、確率より手前にある
カンタロスの薄羽が集まらない。瘴気の谷を何往復もして、羽音を追いかけて、それでも素材欄の数字が動かない。
その状況、たぶんあなたの引きが悪いんじゃない。
カンタロスは死体が残らないことがある
カンタロスは、倒したときに体が四散して、剥ぎ取れなくなる場合がある。虫だから、当たり前といえば当たり前なんだけど。
つまり、倒した数と剥ぎ取った数が一致していない。20匹倒しても、剥ぎ取りナイフを入れられたのは半分以下、みたいなことが平然と起きる。
抽選の前で弾かれている
素材の抽選は、剥ぎ取りが発生してはじめて回る。死体が消えたら、抽選そのものが行われない。
薄羽が出ない、と嘆いている人の多くは、確率で負けているんじゃなくて、そもそもクジを引かせてもらえていない。
この構造を知らないまま周回すると、永遠に運のせいにし続けることになる。
剥ぎ取り確率そのものは低くない
ちなみに、ワールドの上位カンタロスから薄羽が剥ぎ取れる確率は、およそ3割。
3割。決して渋くない。むしろ小型モンスターの上位素材としては、まっとうな数字。
だからこそ、体感とのズレが生まれる。数字は3割なのに、手元にはほとんど溜まらない。その差分が、消えた死体のぶん。
死体を残すための手立て
昆虫標本の達人というスキル
対策は用意されている。昆虫標本の達人。
このスキルを積むと、昆虫系モンスターを倒したときに死体が残る確率が上がる。剥ぎ取れるチャンスそのものが増える。
薄羽が欲しい日は、これを着けてから谷へ降りる。それだけで、周回の意味がまるで変わる。
装備を組み替えるのが面倒に感じるかもしれない。でも、五分の準備で三時間が浮く。この交換レートは、狩人としてかなり美味しい。
マスターランクの斬羽なら毒で落とす
ついでに書いておくと、マスターランクのカンタロスから取れる斬羽も似た問題を抱えている。
こちらは、普通に殴ると砕けてしまうことが多い。だから毒けむり玉などで毒状態にして、じわじわ倒す。素材の形を壊さずに落とす、という発想。
殴って倒す、という前提を一度捨てる。虫相手には、それが正解になる。
そもそも剥ぎ取り以外のほうが早い
調査クエストの報酬枠
ここからが実用の話。
薄羽を集めるなら、上位カンタロスの調査クエストを回すのがいちばん安定する。
調査クエストには特別報酬の枠がある。剥ぎ取りの運に全部を賭けるより、報酬枠から拾ったほうが期待値が読める。死体が四散しようが関係ない。クエストをクリアすれば、報酬は出る。
探索で狩ると調査が湧く
調査クエストは、探索で上位カンタロスを狩っていると発生する。
上位に上がった時点で瘴気の谷には入れるので、上位カンタロスに会うこと自体は簡単。探索でぶらぶら狩る。調査が湧く。それを回す。この流れができれば、あとは作業になる。
交易船という裏口
下位の羽のほうは、交易船に素材の仕入れを頼んでおくと、セットの中に混ざってくることがある。調査ポイントと引き換えに受け取れる。
自分で狩らない選択肢がある、というのはけっこう大事。狩りに行く気力が湧かない日にも、素材は増える。
瘴気の谷で拳を握っていた三時間
20匹倒して、ゼロ
上位に上がったばかりの頃。装備を組みたくて、薄羽が数個必要だった。
瘴気の谷へ降りる。紫のもやが視界を撫でる。ブンブン、と耳障りな羽音。カンタロスが群れて飛んでいる。
殴る。落ちる。次。殴る。落ちる。
素材欄を開く。薄羽、ゼロ。
もう一周。殴る。落ちる。素材欄。ゼロ。
コントローラーを握り直した。手のひらが湿っていた。3割って言ったやつ、出てこいよ。
消えていく死体を、ただ見ていた
三周目の途中で、ようやく違和感の正体に気づいた。
カンタロスを叩き落とす。地面に転がる。近づく。
パァン、と体が弾けて、消える。
剥ぎ取れない。というか、剥ぎ取る対象が存在しない。
そのとき初めて、自分が何十回もクジを引き損ねていたことを理解した。俺は確率と戦っているつもりで、確率の入口の前でずっと突っ立っていただけだった。
画面の中の紫のもやが、やけに静かに見えた。
使い道を先に確認しておく
集める前に、何のために集めるのかを整理しておくと動きが変わる。
武器の素材として
薄羽は、軽くて鋭い性質から武器の素材として使われる場面がある。
つまり、武器を伸ばしていく過程で、地味に何度も要求される。一度に大量ではなく、ちょこちょこ削られていく。この積み重ねが、後になって効いてくる。
タロスの脚という当たり
そして防具。タロスの脚。
これが上位に上がってすぐ作れるうえに、匠のスキルとスロットを1つ持っている。下位の同じ脚から見れば、完全な上位互換。
上位序盤の繋ぎとして化ける
ここが本題。
上位に上がったばかりで装備に困ったとき、ゾラマグナの頭、リオハートの腰、そしてタロスの脚。この三つを組み合わせると、匠のレベル3が立つ。
剣士なら武器を選ばず着ていける、汎用の繋ぎ装備が一気に完成する。序盤の火力不足が、この一組でだいぶ緩む。
薄羽は、その入場券。たかが虫の羽、と侮っていると、上位の入り口で足踏みすることになる。
必要な個数で動き方を変える
数個なら調査、大量なら周回
数個で足りるなら、探索でカンタロスを狩って調査を湧かせ、そのクエストを回す。これが最短。
まとまった数が要るなら、昆虫標本の達人を積んで、腰を据えて周回する。剥ぎ取りが機能しはじめると、収穫量が別物になる。
必要数を先に数える。そこから逆算する。狩りの前に紙に書く癖をつけると、無駄な往復が消える。
スキルを積んだ日から景色が変わった
例の三時間の翌日。スキルを積み直して、同じ谷に降りた。
殴る。落ちる。死体が、残っている。
ザッ、と剥ぎ取りナイフが入る。
一匹目で出た。三匹目でも出た。素材欄の数字が、ちゃんと増えていく。
昨日の俺が可哀想になった。というか、腹が立った。あの三時間は、知識ひとつで消せた三時間だった…。
ダブルクロス勢へ、少しだけ
オトモ武具の素材になる
カンタロスの薄羽は、ワールドだけの素材じゃない。ダブルクロスでも上位カンタロスの剥ぎ取りから手に入る。
こちらでの使い道は、オトモ武具屋。虫の上端材を作るときに使う。オトモを本気で仕上げようとすると、この地味な羽が要求される。
サブ目標報酬という穴場
そして、こちらにも剥ぎ取り以外の道がある。
集会所のクエストで、サブ目標を達成したときの報酬に薄羽が含まれているものがある。まとまった個数がドンと来ることもある。
沼地を目的地にしたふらっとクエストでも、持ち帰ってくれることがある。狩らずに増える手段を確保しておく。これはシリーズ通しての鉄則。
小型モンスターの素材が、いちばん人を折る
大型ではなく小型で詰まる理不尽
不思議なもので、モンハンで本気で心が折れるのは、たいてい大型モンスターの前ではない。
宝玉が出ない夜。そして、雑魚の素材が一個足りない夜。
咆哮も、地形破壊も、切ない生存演出もない。ただ、虫の羽が出ない。それだけで人は椅子を蹴る。
確率を疑う前に、仕様を疑う
だから覚えておいてほしい。
素材が出ないとき、真っ先に確率を呪うのは早い。その前に、抽選が回っているかどうかを確認する。
剥ぎ取れているか。死体は残っているか。報酬枠は使えているか。
この三つを見直すだけで、消えていたはずの薄羽が、静かに手元に増えはじめる。カプコンは意地悪だけど、逃げ道はいつも用意してくれている。
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