紫色の土を、地面から見つける
まりょくの土。
DQ9から登場した素材アイテムです。魔力を宿した、紫色の土のかたまり。
そしてこれが、探し始めると本気で見つからない。
名前で探せる相手ではない
理由はシンプルで、地面に落ちているものだからです。
モンスターのように動きません。話しかけられる相手でもない。マップに印がつくわけでもない。
フィールドのどこかで、きらりと光っているのを目で拾うしかない。
しかも紫色の土。地形によっては、完全に背景と同化します。
発売当時から、歩き疲れたという相談が残っているくらい。探し方が悪いのではなく、そういう性質の素材なんですよ。
拾える個数は場所で変わる
もうひとつ、知っておくと気が楽になる話。
拾える個数は、採取ポイントによって違います。
一個から三個。まとめて三個入る場所もあれば、一個しか出ない場所もある。
つまり、いい場所を覚えておけば効率が跳ね上がる。逆に、当てもなく歩き回るのが一番遅い。
拾える場所は大きく二つ
ダダマルダ山のまわり
ひとつめが、ダダマルダ山です。
具体的には、山の北東にある丘。
たどり着き方はこう。カルバドの集落を出て北へ進み、橋を渡って西。そこから階段を上がって南へ進み、さらに階段を上って北西の草原。
言葉にすると長いんですが、一度歩けば体が覚えます。
ダダマルダ山の西部でも採集できるという情報もあるので、周辺をぐるっと回るつもりで動くとよいでしょう。
アユルダーマ島の南
もうひとつが、アユルダーマ島。
こちらは島の南部一帯。
分かりやすい目印がツォの浜です。浜を出て少し西へ歩いたあたり、草原の南側。ここでは三個まとめて拾えるとされています。
ほかに、ダーマ神殿の南にも落ちているという報告があります。
この素材はわりと広い範囲に散っている。ただし密度に差があるので、まずは上の二箇所を軸にするのが早い。
モンスターからも落ちる
ビッグモアイとヘルジャッカル
拾うだけが手段ではありません。
まりょくの土は、モンスターのドロップとしても手に入ります。
代表的なのがビッグモアイとヘルジャッカル。
さらに、あやしいかげ、パンプキッズ、ダークプラネット、ホロゴーストも通常ドロップとして落とすとされています。
周回のついでに集まる
これが地味に効きます。
採取ポイントを回っている最中、道中で戦うモンスターが同じ素材を落としてくれる。
つまり、歩きながら戦うだけで二本の入手経路が同時に走る。
逃げながら移動している人は、そのぶん機会を捨てていることになります。急いでいないなら、道中の敵は倒しながら進んだほうが結果的に早い。
歩き疲れて座り込んだ日の話
地図を握って走り回った
僕がこの素材で消耗したのは、クエストの必要素材に名前を見つけたときでした。
まりょくの土。
(土でしょ。そのへんに落ちてるやろ)
完全に舐めていました。適当なフィールドへ出て、目についた光を片っ端から調べる。
薬草。しつけの糸。うろこ。
出てこない。
足元が全部それに見える
三十分ほど走り回ったあたりから、目がおかしくなってきます。
岩の影が紫に見える。地面の模様が土のかたまりに見える。近づいて、違って、また走る。
キャラクターを走らせながら、僕の首はずっと下を向いていました。画面の下半分しか見ていない。
そのうち、どこを調べたか分からなくなってくる。同じ場所を三回調べていたことに気づいて、はあ、と息が漏れました。
一周して戻ったら光っていた
そして、その日いちばんの発見が来ます。
さっき調べた場所に戻ったら、また光っていた。
採取ポイントは復活するんですよ。時間が経てば、同じ場所からまた拾える。
膝を打ちました。というか、実際に机を叩きました。
僕がやるべきだったのは、広く探すことではなかった。いい場所を二つか三つ決めて、そこを往復すること。
移動距離を伸ばすほど遠ざかる。同じ道を回るほど近づく。
素材集めの基本を、僕はこの紫の土に教わりました。
用途は土から離れていく
鉄を鋼鉄に変える
苦労して集めたこの土、何に使うのか。
まず、武具に大地の力を付与する用途。ここは名前どおりで納得できます。
面白いのが次。
鉄製の道具を、鋼鉄製に製錬できる。
土で、金属の質を上げる。
現実の製鉄でも、砂鉄という土に近いものから鉄を作ります。そう考えると筋は通っているんですが、ゲームの錬金釜に土と鉄を放り込んで鋼鉄が出てくる絵面は、なかなかのものです。
MPを回復する道具の材料
そしてもうひとつ。
MPを回復させる道具の材料になります。
つまり、口に入れるものの原料にもなっている。
さらにランプ錬金では、さいだいMPの素材としても使われる。
魔力を宿した土。だから魔力を回復させるものになる。理屈は分かる。分かるんですが、土ですよ。
大地の力を付ける。鉄を鍛える。MPを回復する。
この三つを一種類の素材が担っている。用途の幅が、土という言葉からどんどん離れていきます。
クエスト36で必要になる
エライのはあたし
この素材を探している人の多くは、たぶんこのクエストで詰まっています。
クエストNo.36、エライのはあたし。
達成にまりょくの土が必要です。
そしてこのクエストの受注をきっかけに、多くの人が初めてこの素材の名前を知る。だから予備を持っていない。だからフィールドを走り回ることになる。
僕もこの流れでした。
せいすいを忘れずに
もうひとつ、事前に準備しておきたいものがあります。
初めてこのクエストをクリアするときは、せいすいが一個必要になります。
土を探すのに夢中になっていると、こちらを忘れる。そして揃えたつもりで報告に行って、足りないと言われる。
出発前に、道具屋でせいすいを買っておいてください。数十ゴールドの手間で、往復が一回減ります。
天使の泉に沈んでいた土
最後に、この素材でいちばん好きな話を。
プレイヤーによっては、天使の泉の中にまりょくの土が落ちていることがあるそうです。
泉の中。水の底です。
そこから土のかたまりを拾う。
これ、状況を想像すると相当おかしい。天使の泉といえば、この作品の世界観にとって特別な場所です。清らかな水をたたえた、神聖な空間。
その底に、紫色の土が沈んでいる。
しかも僕らはそれを拾い上げて、鉄を鋼鉄に変えたり、MPを回復する道具に混ぜたりする。
土なのに、地面らしいところに置かれていない。用途も、土という言葉から離れ続けている。
考えてみれば、この素材はずっとそういう扱いでした。地面に溶けて見つからず、名前で呼んでも応えず、思わぬ場所に沈んでいる。
三十分走り回って首が痛くなったあの日、僕はこの素材を軽く見ていました。土でしょ、と。
紫色の土のかたまり。
次に見つけたら、拾う前に一度だけ手を止めて眺めてみてください。あれ、けっこう変なものです。
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