炎のロッドは、使うと魔法が飛び出す
今回は、この杖の、もう一つの顔を見ていきたい。
装備して、ファイア系を強化する。前回はそういう話をした。でも、FFシリーズの炎属性ロッドには、まったく別の使い方がある。
使う。すると、壊れる。その代わり、強力な魔法が発動する。
FF5の氷のロッドを例にすると、こう。武器の氷のロッドを使うと、ブリザガの効果がある。これ一発で、2700程度のダメージになる。
装備欄に入れっぱなしにするのではなく、道具として使う。すると、上位魔法が飛び出す。炎のロッドなら、ファイガ。この使い方を知っているかどうかで、序盤から中盤の戦い方が変わる。
使うと壊れる。でも、買い直せる
この使い方には、当然コストがある。
使うと壊れて無くなってしまうタイプの武器アイテム。
一度使えば、その杖は消える。武器を消費する、という感覚に抵抗がある人も多いはず。せっかく手に入れた装備を、一発で失う。もったいない。
でも、こう続けられている。カルナックの町で買えるので、安心して使っていい。
店で買える。だから、消耗品として扱っていい。武器だと思うから惜しくなる。爆弾だと思えば、遠慮なく使える。この意識の切り替えが、ロッドを使いこなす第一歩。
自分は、初めてこの使い方を知ったとき、指が止まった。装備品を、道具欄から使う。壊れる。本当にいいのか、と何度もためらった。えいっ、と押したら、画面がボッと赤く染まって、敵のHPがごっそり削れた。
なんだこれ、と声が出た。もっと早く使えばよかった。
2本持てば、威力が跳ね上がる
ここからが、この記事でいちばん伝えたいところ。
ピクセルリマスター版の場合、氷のロッドを2本持っているなら、氷のロッドを装備させたキャラで、装備してない方の氷のロッドを使うと、4200程度のダメージを与えることができる。
2700が、4200になる。1.5倍以上。
仕組みは、こう。ロッドを装備すると、その属性が強化される。その状態で、別のロッドを折る。すると、強化された属性で、上位魔法が飛ぶ。
つまり、装備の強化効果と、折ったときの魔法が、重なる。同じ属性のロッドを2本用意して、1本を装備、1本を折る。この重ねがけが、ロッドの真骨頂。
炎で言えば、炎のロッドを装備して、もう1本の炎のロッドを折る。属性強化の乗ったファイガが飛ぶ。1本だけ持っていて、それをそのまま折るのとは、威力がまるで違う。
ロッドは、1本より2本。この一行を、覚えて帰ってほしい。
属性強化が乗った全体ファイガは、魔力を無視する
この重ねがけが、どれくらい強いのか。具体例がある。
ラストフロアのムーバー狩りで、ロッド装備は活躍する。通常は賢者の杖を装備し、シングを必中打撃で倒す。ムーバーが出現したら炎のロッドに持ち替え、アイテムから属性強化全体固定ファイガを放てば、大ダメージが出せる。
そして、決定的な一文がこれ。魔力が低いジョブでも、黒魔法レベル5や6の属性強化なし全体半減ファイガを撃つより減る。
つまり、魔力の低いキャラが折ったロッドのほうが、魔力のあるキャラが唱えた魔法より痛い。
ロッド折りのダメージは、固定値。使う人の魔力に依存しない。だから、戦士系のキャラでも、ロッド装備のアビリティさえあれば、魔道士並みの火力を出せる。しかも全体攻撃。
この、誰が使っても同じ威力、という性質が効いてくる。パーティ全員がロッドを持てば、全員が魔道士になる。属性が弱点の敵が並んでいるとき、これほど頼りになる手はない。
使うには、装備できることが条件
ここで、多くの人がつまずくポイント。
FF5をプレイしていて、こんな質問が出ている。炎や氷などのロッドが使えない。戦闘中に使おうとしても黒くなっていて選択できない。魔道師なら使えるかと思ったのに、装備しかできない。
条件がある。ロッドが装備できることが条件。つまり、ロッド装備可能なジョブか、ロッド装備のアビリティをつけている状態。
装備できないジョブでは、道具欄から選んでも、灰色になって押せない。持っているのに使えない。この仕様を知らないと、ずっと首をかしげることになる。
ちなみに、FF5でロッドを装備できるジョブは、黒魔道士、時魔道士、召喚士、青魔道士、赤魔道士、ネクロマンサー、ものまね師、すっぴん。
そして、ロッド装備というアビリティを付ければ、他のジョブでも使えるようになる。戦士系にロッド装備を持たせて、ロッド折り要員にする。この組み合わせが、後半で効いてくる。
炎だけじゃない。毒も聖も、同じ理屈
この重ねがけの発想は、炎に限らない。
ロッド装備で可能になる属性強化のロッド折りとして、こんな例が挙げられている。ポイズンロッド装備で自身の効果による毒属性強化からの、アイテム欄のポイズンロッド折りによる属性強化バイオ。賢者の杖装備で聖属性強化からの、アイテム欄の光の杖折りによる属性強化ホーリー。
毒でも、聖でも、同じ理屈が通る。装備で属性を強化して、同じ属性のものを折る。
つまり、これは炎のロッド固有のテクニックではなく、属性強化を持つ装備すべてに応用できる考え方。相手の弱点に合わせて、装備と折るものを揃える。この汎用性が、面白い。
風水士であれば、装備しているのはルーンのベルでも良い、という応用も紹介されている。属性強化さえかかっていれば、装備の種類は問わない。
ロッドは、攻撃力ではなく魔力が上がる
改めて、ロッドという武器種の性格も押さえておく。
ロッドの特徴は、こう。装備できるのは、主に攻撃魔法を使う魔道士。攻撃力は低いが、魔力が上がるものが多い。アイテムとして使用できるものや、属性攻撃を強化できるものが多い。
攻撃力は低い。でも、魔力が上がる。そして、道具として使えて、属性を強化する。
この四つが、ロッドの本質。殴るための数字は捨てて、魔法まわりの機能に全振りしている。だから、ロッドを持った魔道士に、通常攻撃をさせる意味はほとんどない。撃つか、折るか。この二択で運用する。
前に、フレイムロッドで殴って、まったく削れずに首をかしげた話を書いた。あのとき、この四つの特徴を知っていれば、殴るという選択肢は最初から浮かばなかったはず。
ボス戦で、一気に削る手として
ロッド折りが、いちばん輝く場面。
FF5のリクイドフレイム戦では、氷のロッドを使うとブリザガの効果で、一発2700程度のダメージ。後はもう少しダメージを入れるだけ、と攻略に書かれるくらい、決定打になる。
つまり、弱点属性を突けるボスに対して、ロッド折りは短縮の切り札になる。長引くはずの戦闘が、数本のロッドで終わる。
しかも、店で買い足せる。だから、ボス戦の前にロッドを買い込んでおく、という準備ができる。これから戦う相手の弱点属性を知っているなら、その属性のロッドを2本以上、財布と相談しながら買っておく。1本装備、残りを折る。
この準備をするかどうかで、ボス戦の難易度が変わる。レベルを上げるより、ロッドを買うほうが早い場面は、けっこうある。
装備欄に眠らせない
フレイムロッドをはじめとする炎属性のロッドは、装備して魔法を強化するだけの杖ではない。
道具として使えば、壊れる代わりに上位魔法が飛び出す。しかも、その威力は魔力に依存しない固定値。だから、魔力の低いキャラでも、魔道士並みの一撃を放てる。
そして、同じ属性のロッドを2本用意して、1本を装備、1本を折る。この重ねがけで、威力がさらに跳ね上がる。FF5の氷のロッドなら、2700が4200へ。属性強化と、折ったときの魔法が、掛け算になる。
使うには、ロッドが装備できることが条件。装備可能なジョブか、ロッド装備のアビリティが要る。ここを知らないと、道具欄で選べずに悩むことになる。
壊れるのが惜しくて、装備欄で眠らせたまま終わる。それが、いちばんもったいない。店で買い直せるなら、消耗品と割り切って、遠慮なく折る。
弱点属性が分かっているボスの前で、ロッドを買い込む。1本を装備して、残りを折る。あの、画面が真っ赤に染まって敵のHPがごっそり減る瞬間は、通常攻撃を何発も重ねるのとは、まったく違う快感がある。次のボス戦の前に、一度試してみてほしい。
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