結論、推奨は満たすが、快適さは設定次第
Ryzen 7 3700Xは、モンハンワイルズの推奨CPUを、一応満たしている。
カプコンが公式に挙げている推奨CPUは、Core i5 10400、あるいはRyzen 5 3600。どちらも6コア12スレッド。そして、Ryzen 5 3600Xが推奨CPUなのだから、それより上位の8コア16スレッドのRyzen 7 3700Xでも、推奨は満たしていると言える。
ただし、ここに大きな但し書きがつく。満たしている、と、快適に遊べる、は別の話。以下で、その中身を見ていく。
推奨スペックの意味は、フルHD中設定で60fps
まず、モンハンワイルズの推奨スペックが、何を指しているかを正確に知る必要がある。
ワイルズの推奨は、GPUのフレーム生成を利用して、フルHD、中設定で60fps、という基準。つまり、推奨スペックを満たしていても、それはフレーム生成という補助機能を使って、ようやくフルHD中設定で60fpsが出る、という水準。
より高画質設定、高解像度、高フレームレートを求めれば求めるほど、より高いスペックが必要になる。だから、Ryzen 7 3700Xで推奨を満たしているとはいえ、それは最高設定でぬるぬる動く、という意味ではない。中設定で、補助機能を使って、60fpsに届く、という控えめな基準だと理解しておく。
モンハンワイルズは、CPUをかなり要求するゲーム
ここが、Ryzen 7 3700Xユーザーが気をつけるべき点。モンハンワイルズは、CPUに厳しいゲーム。
モンハンワイルズは、過去最大級のCPU性能を要求するタイトル。検証記事によれば、フルHDでは6コア12スレッドだと、少しパワー不足に見える、という指摘がある。8コア16スレッドが必須級で、6コアではマルチモンスター戦でfpsが低下する可能性がある、とも言われている。
その点、Ryzen 7 3700Xは、8コア16スレッド。コア数だけ見れば、6コア推奨より余裕がある。だから、コア数の面では、むしろ有利。マルチモンスター戦のような、CPU負荷の高い場面でも、6コアよりは耐えられる可能性がある。
ただし、世代の古さが響く
コア数は足りている。でも、問題は世代。
Ryzen 7 3700Xは、2019年発売のZen 2世代のCPU。今のゲーミングの基準からすると、少し古い世代。モンハンワイルズが理想とするのは、3D V-Cache搭載のCPU、いわゆるX3Dシリーズや、7000シリーズ、Intelなら13世代以降。シングルスレッド性能の目安として、Cinebench R23のシングルで1850cb以上、という基準も挙げられている。
Ryzen 7 3700Xは、この最新世代の基準には届かない。コア数はあるけれど、1コアあたりの性能、つまりシングルスレッド性能が、最新CPUに比べると見劣りする。フルHDではCPU依存度が最大になるので、この世代の差が、フレームレートの伸び悩みとして現れる可能性がある。
GPUとメモリが揃っていれば、プレイは十分可能
とはいえ、Ryzen 7 3700Xで、モンハンワイルズが遊べないわけではない。
知恵袋でも、Ryzen 7 3700X、RTX 2070 Super、RAM16GBという構成で、遊べるかという質問が出ている。この構成なら、設定を調整すれば、プレイ自体は十分可能。CPUだけでなく、GPUとメモリも揃っている必要があるけれど、この程度の構成があれば、フルHDで遊べる範囲に入る。
ただし、メモリは16GBだと、やや心もとない場面もある。可能なら32GBが望ましい。GPUは、RTX 2070 SuperやRTX 3070クラスがあれば、フルHDで戦える。CPUがRyzen 7 3700Xなら、GPUとメモリを、それに見合う形で揃えておく。
快適に遊ぶなら、設定を下げるかフレーム生成を使う
Ryzen 7 3700Xで、少しでも快適に遊ぶための、現実的な工夫。
まず、画質設定を欲張らない。フルHDの中設定を基準に、重いと感じたら、さらに下げる。最高設定や、4K、高フレームレートを狙うと、Ryzen 7 3700Xでは荷が重い。解像度と設定を、CPUの実力に合わせる。
そして、フレーム生成やアップスケーリング機能を活用する。モンハンワイルズは、こうした補助機能を前提に推奨スペックが組まれている。フレーム生成を使えば、見かけ上のフレームレートを底上げできる。Ryzen 7 3700Xのような、少し古い構成では、これらの機能を積極的に使うことで、体感の滑らかさを確保できる。
買い替えを考えるなら、CPUがボトルネック
もし、これから予算をかけられるなら、判断の軸も示しておく。
モンハンワイルズにおいて、Ryzen 7 3700Xは、GPUを新しくしても、CPU側がボトルネックになりやすい構成。GPUを強力なものに変えても、フルHDではCPUの性能で最低フレームが決まってしまう。だから、CPUを新しい世代に替えるほうが、体感の改善は大きい。
快適に遊びたいなら、Ryzen 7 7000シリーズや、ゲーム特化のX3Dシリーズへの買い替えが、いちばん効く。予算20万から25万円で、Core i7またはRyzen 7と、RTX 4070 SUPER、メモリ32GBを狙えば、ワイルズはフルHD最高設定やWQHDでサクサク動く。ただし、これは大きな出費。まずは、今のRyzen 7 3700Xで、設定を調整して遊んでみて、それでも不満が残るなら、CPUを含めた買い替えを検討する、という順番がいい。
Ryzen 7 3700Xは、設定次第で戦える一枚
Ryzen 7 3700Xでモンハンワイルズは、動く。推奨CPUのRyzen 5 3600より上位の8コア16スレッドなので、推奨スペックは満たしている。コア数の面では、CPUに厳しいこのゲームでも、6コアより有利。
ただし、推奨スペックが指すのは、フレーム生成を使ってフルHD中設定で60fps、という控えめな基準。そして、Ryzen 7 3700Xは2019年世代なので、最新CPUに比べるとシングルスレッド性能で見劣りする。だから、最高設定や高フレームレートを狙うと、荷が重い。
現実的には、GPUとメモリを揃えたうえで、フルHDの中設定を基準に、フレーム生成やアップスケーリングを活用して遊ぶ。それで、十分プレイできる範囲に入る。もし快適さを追求したいなら、GPUよりCPUの買い替えが効くけれど、まずは今の構成で、設定を調整して試してみるのがいい。Ryzen 7 3700Xは、最前線ではないけれど、工夫すればモンハンワイルズの世界に、ちゃんと足を踏み入れられる一枚。設定を味方につけて、狩りに出てほしい。
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