ロギンズとセットで覚えられているのに、メッシーナだけが最後まで生き残った
ジョジョ2部を読んでいると、リサリサの島に到着してから登場する2人組の師範代が印象に残る。メッシーナとロギンズ。基本的にセットで語られるキャラクターだけど、2人の運命はまったく違う方向に進んでいく。
ロギンズとメッシーナは第2部・戦闘潮流に登場する波紋使いで、リサリサの召使いであり、ジョセフとシーザーの師範代。波紋の修業はシーザーより10年先輩だ。ヒゲの生えている方がメッシーナで、生やしていないのがロギンズ。
2人の見分け方はヒゲ。メッシーナが長いヒゲ持ちで、ロギンズはヒゲなし。このシンプルすぎる差別化が、逆に2人をキャラとして際立たせている部分もある。
メッシーナの基本情報
リサリサの屋敷に仕える師範代
メッシーナはリサリサに仕える召使いの1人で、長いヒゲが特徴。波紋の師範代であり、シーザーに直接波紋の修行をつけた。
ロギンズとともにリサリサの屋敷の召使いであり、波紋の師範代。身長は192cmくらい、帽子込みで205cmくらい。声優はTVアニメ版で中村秀利が担当した。
2メートル超えの体格で長いヒゲ、しかも帽子込みで205cm。画面の中での存在感は相当なはずなのに、登場してすぐシゴキ役として使われてフェードアウト気味になるのがメッシーナというキャラクターの悲しさでもある。
名前の由来はアメリカの音楽グループ
名前の由来はアメリカの2人組音楽グループ、ロギンス&メッシーナ(Loggins and Messina)だ。
荒木飛呂彦先生の洋楽センスが名前の由来に反映されている。ジョジョシリーズ全体に散らばるバンドや楽曲由来のキャラクター名の中でも、2人組ユニット名そのままを2人のキャラクターに割り当てるという発想が面白い。
波紋修行と最終試練での役割
3週間のシゴキ担当
ジョセフとシーザーがリサリサの島に到着してから、3週間にわたって2人の修行を担当する。シーザーの担当がメッシーナで、ジョセフの担当がロギンズ。
修行の内容はジョジョ2部らしく過酷で、ジョセフからすれば3週間のうらみが積もった相手としてロギンズが描かれている。
3週間の修業の後、最終試練としてシーザーはメッシーナと、ジョセフはロギンズと闘技場で戦う事になるのだが、エイジャの赤石の在り処を知ったエシディシによってロギンズは殺されてしまう。
ジョセフ側の最終試練がエシディシに横取りされる形で、ロギンズはあっさり消えてしまう。一方メッシーナはシーザーとちゃんと最終試練を行う。
シーザーに負けを認めた試練
波紋の最終試練ではシーザーのシャボンランチャーを受けて右腕のうぶ毛が全て抜けてしまい、その力を認めて合格とした。
シーザーの成長を自分の身体で受け止めて、実力を正当に評価した瞬間。短い登場時間の中でメッシーナが「師匠」として機能しているシーンがここだけに凝縮されている。うぶ毛が全部抜けた腕でシーザーの成長を認める、という描写の密度がさすが荒木先生という感じ。
ワムウとの遭遇とリタイア
左腕を切断されて戦線離脱
メッシーナの活動がほぼここで終わる。
メッシーナはエシディシが郵送した赤石の宛て先を突き止め、単独でホテル跡へ向かったシーザーをリサリサの指示で追うが、ワムウに左腕を切断されて気絶する。負傷の影響もあり、最終決戦には参加できなかった。
風の流法(モード)で姿を消していたワムウに気づかず左腕を切り落とされて気絶。この負傷により事実上のリタイアとなり、最終決戦には参加できなかった。
風で完全に気配を消しているワムウ相手では、波紋使いとして優秀でも気づけない場面があるのはある意味納得できる。でも、チャンスがないまま戦線を離れるというのは師範代としてどこか不完全燃焼な終わり方だ。
ジョセフの葬儀と謎の腕
唯一エピローグが描かれなかった人物
終戦後、ジョセフの葬式に参列した際には左腕が元通りとなっており(本来の腕か義手かは不明)、リサリサたちと共にジョセフの生還に驚愕するが、彼と再会したキャラクターの中で唯一エピローグが描かれていない。
左腕が元に戻っている。でも本物の腕なのか義手なのかが作中で説明されない。ジョジョの奇妙な冒険の中でも珍しい、意図的に伏せられたままになっている描写だ。
(そんな細部まで気にしてるのかよ)と思う人もいるかもしれないけど、あれだけ派手に切断されておいて葬儀シーンで普通に両腕が揃っているという、モヤっとする謎をメッシーナは抱えたまま終わっている。
ロギンズとメッシーナが愛される理由
強さより不遇さで親しまれている
なお、相方のメッシーナはロギンズ同様活躍には恵まれなかったが最終回まで生存した。テレビアニメ版では登場こそするものの、尺の関係でストーリーの進行が早いために原作以上に出番が短く、殆ど出オチ同然の扱いだったりする。
アニメではさらに出番が圧縮される。それでもキャラクターとしての存在感は薄れず、むしろ「あの2人」としてジョジョ2部の語り草になっている。波紋修行のシゴキ担当、最終試練、ワムウに腕を切られる、葬儀に参列する。この4点だけでキャラクターとして記憶に残るのはやはりジョジョという作品の設計力だと思う。
ナマズヒゲは健在とコメントがついており、メッシーナのトレードマークである長いヒゲが愛されているキャラクター要素になっている。
長いヒゲをナマズヒゲと呼ぶ愛称がついているほどキャラが立っている。出番が少なくても、見た目の個性が記憶への定着を手伝っている。
ゲームでのメッシーナ
ジョジョの奇妙な冒険のゲーム作品、特にオールスターバトルRではキャラクターリストに含まれる第2部キャラクターが登場する。メッシーナは主要プレイアブルキャラクターの枠には入っていないが、
オールスターバトル以降の北米版では英語名がMessinaからMeshinaに変更されている。
北米版では微妙に名前表記が変わっているというゲーム的な豆知識もある。ジョジョゲームを英語版でプレイするときに気づく細部のひとつ。
ジョジョの2部ストーリーをゲームで追う場合、メッシーナとロギンズの存在は主人公たちの修行期間を演出するための重要なキャラクターとして機能している。強敵に立ち向かう前の成長フェーズを担う師弟関係の形として、2人は2部の構造上欠かせない位置にいる。
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